【正式名称】イギリス、英国、イングランド、北アイルランド、UK、スコットランド、表記の違いを解説

イギリス表記

イギリスにはたくさんの呼び方や名称があります。イギリス、英国、UK、GB・・・。サッカーだと同じイギリスでもイングランドや北アイルランド、スコットランド、ウェールズなどそれぞれ別々に呼ばれていますね。また世界中に「イギリス領」が点在し、混乱する方も少なくありません。

そこで今回はそんなイギリスにまつわる表記の違いや使い分けについて詳しく解説いたします。ラグビーワールドカップを観ながら抱いた疑問を解消していきましょう!

イギリスの正式名称は?

イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。その名の通り連合王国。歴史的な経緯に基づく4つの国・イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドが、同じ君主のもとに連合した主権国家を形成しています。

これは非常に独特な政治体制で、一般的にみられるアメリカのような「連邦国家」と「連合王国」は別ものになります。

イギリスは英語でなんという?

イギリスは英語の正式名称で「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」。略すと「UK」もしくは「GB」になります。このサイトの名前も「UK TRIP」ですね。

「UK」=「United Kingdom」とは?

「UK」は「United Kingdom(ユナイテッド キングダム)」、つまり「連合王国」の略称です。4つの王国を表しています。

「GB」=「Great Britain」とは?

「GB」は「Great Britain(グレートブリテン)」の略ですが、これはイングランド・スコットランド・ウェールズがあるグレートブリテン島を表しています。では、なぜ、グレート・ブリテンと呼ぶのでしょうか?

紀元前に今のグレートブリテン島がある島にBriton人という人々が住んでいました。紀元前後にローマ帝国により島は支配されブリトン人の一部はフランスに移住しました。この際に移住した先が、今のフランス北西部 英仏海峡と大西洋に突き出た半島ブリターニュ地方です。

ブリトン人はこのころから、フランスの移住先であるブリターニュ地方を”リトル・ブリテン”と呼び、もともと住んでいた島を”グレート・ブリテン”と呼び始めました。時を経て18世紀、この島が統一された際にグレート・ブリテン王国が誕生し現在に至るのです。

「UK」と「GB」の使い分け

一般的には「UK」が使われることが多いようですが、スポーツの大会では「GB」を使用することもあります。どちらか迷った場合には「UK」を使用するのが無難です。

「イギリス人」は英語で「British」

イギリス人は総称すると「British」になります。ただし出身地域によっては異なる呼び方をするので注意しましょう。地域が分からない場合は、とりあえず「British」で問題ありません。

English と British は異なるので要注意!

日本人がよく間違えてしまうポイントとして、”Are you Enlish?”という言い回しがあります。これを「あなたはイギリス人ですか?/イギリス出身ですか?」の意味で使うと×です。聞いた人は「あなたは、イングランド人ですか?/イングランド出身ですか?」と受け取ってしまうからです。

この質問にイングランド出身の人が答えるとしたら「そうだよ!僕はイングランドのロンドン出身だよ!」と答えるでしょう。イングランド以外出身の人は「私はウェールズ出身!」と答えるはず。

相手がイングランド出身か聞きたいのか、それともイギリス出身か聞きたいのか、使い分けに注意しましょう!

イギリスと英国の違いは?なぜ「英国」と呼ぶの?

イギリスも英国も意味は同じ

イギリスのことを「英国」と呼ぶのは日本、中国、韓国だけ。どちらも同じ意味です。ではなぜ「イギリス」や「英国」と呼ぶようになったのか?順番に見ていきましょう。

江戸時代に「English」がなまって「エゲレス」に

江戸時代、初めて日本にイギリス人がやって来た時、まだ「UK」はできていませんでした。イングランドとウェールズが統一され、一般的に「イングランド」と呼ばれていた頃。イングランド人は英語で「English」であるため、日本語になまって「エゲレス」と呼ばれだしたのだそうです。

またポルトガル語の「Ingles」「Inglaterra」がなまって「エゲレス」になったという説もあります。

「エゲレス」が当て字で「英吉利」→「英国」へ

エゲレスは明治・大正時代になると当て字「英吉利」が使われるようになりました。そこから短縮し「英国」になった説が最も有力です。同じようにアメリカは米国、フランスは仏国、ドイツは独国などと書きますね。

イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズとは?

ちゅんさんによるイラストACからのイラスト

イギリスは地理的に画像のような分け方をします。それぞれ統一までの歴史があり、今でも民族間の確執が問題となっています。この辺りの歴史はサクッと説明できないため、また別記事にするかもしれません。

イギリスは4つの王国が連合しているため、それぞれ異なる国であるという自意識が強いです。国境もあり、異なる議会や法律を持っています。私たちに身近なところだと、サッカーチームがそれぞれ4チーム存在していますよね。

サッカーにイギリス内で4チーム出ているのはなぜ?

FIFA(国際サッカー連盟)が創立したのは1904年。イギリスのサッカー協会はさらに40年前、1863年に創立しています。FIFAへの加盟は原則「1国1チーム」ですが、イギリスは昔からそれぞれ別々のチームとして活動していたため、4チームの加盟を主張しました。サッカー発祥の地でもあるイギリスは、例外として4チームの加盟・出場が認められたのです。

イギリスの海外領土「イギリス領」とは?

イギリスには主たる4つの王国以外にも海外領土と呼ばれる領地が世界中に存在します。それぞれ細かく統治の仕組みが異なり、海外領土、王室属領など異なる呼ばれ方をする場合もあります。

例えば有名な世界遺産・バミューダ諸島もイギリスの海外領土。イギリスよりアメリカ大陸に近く、ニューヨークから2時間ほどで着くことができます。イギリス観光でバミューダ諸島に行こう!と考えたらびっくりするほど遠いので注意してくださいね。

イギリスの表記はいろいろ

イギリス、英国、UK、GBなどさまざまな表記や呼び方について簡単にご説明しました。イギリスや民族間の歴史を知ると、イギリス観光がもっと楽しくなるかもしれません。

イギリスの観光スポットまとめはこちら!

この記事を書いた人

ユートリ編集部

UK TRIP(ユートリ)編集部です!
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