【3分で解説】イギリス現首相でEU離脱の旗振り役ボリス・ジョンソン氏とは?

EU離脱に向かうイギリスの 2019年12月25日現在の首相は保守党党首のボリス・ジョンソン氏です。 本記事では、その言動からときにイギリスのドナルド・トランプとも評されるジョンソン首相の今日までの経歴と特徴を3分で分かりやすく解説します。

元欧州懐疑派のジャーナリスト ボリス・ジョンソン氏

ジョンソン氏の特徴は、元欧州懐疑派のジャーナリストであること。1980年代~1990年代にEC(のちのEU)を批判する記事を多数執筆し、欧州懐疑主義批判のジャーナリストとして有名になりました。ジョンソン氏が当時書いた記事は、政局にも大きな影響を与えた一方で虚偽の事実や誇張を交えたものもあり批判も多かったです。

ロンドンオリンピック開催時にロンドン市長だったジョンソン氏

2001年に議員になり、庶民院の議院を2期務めのち2008年にロンドン市長に就任しました。ロンドン市長在任期間中の2012年にロンドンオリンピックが開催され、世界的にも注目の人となりました。

EU離脱を主導し2019年にイギリスの首相に選出 イギリスのドナルド?

2015年にふたたび庶民院の議員に当選すると、積極的にEU離脱を主導しブレクジット推進派でEU離脱の旗振り役として活動を開始。EU離脱決定時には次期首相として注目を集めましたが、メイが新首相に任命されて自身は大臣になりました。

2019年にメイ首相が辞任したことを受けて実施された保守党党首選挙に出馬し2019年7月に新首相に選出されました。主要ポストにEU離脱強硬派を多く置いたり、強行離脱を避けるために動く議員を追放するなど強引な政治手法は批判されることが多いです。しかし、同時にジョンソン氏はイギリスで最も人気がある政治家の1人で、親しみやすい雰囲気と庶民的感覚に近いと評されることも多い政治家です。

ジョンソン氏はその風貌と手法からイギリスのドナルド・トランプと呼ばれることも多いですが、私は少し異なるとも思います。トランプ氏が一貫した軸がある人だとすると、ジョンソン氏はそのときの政局とマスコミ・世間への移り方から自身の身の振り方や見せ方を変えています。ジョンソン氏は、今でこそナショナリストですが、ロンドン市長時代はどちらかというとリベラリストでした。一貫した軸はなく、その時々で合理的な判断をするのがジョンソン氏です。

ボリス・ジョンソン首相の気になる情報 髪型・Twitterは?

ボリス・ジョンソン氏の髪色は金色で、よくアメリカ大統領ドナルド・トランプと比較されます。しかし、同じ金髪でも2人は異なるこだわりをもっています。トランプ大統領が人前で髪の毛をしっかり整えるのに対して、ジョンソン氏は公の場に出る際、わざと髪の毛をくしゃくしゃにするといいます。理由は親しみやすいさをみせるため。寝起きっぽい髪形にこだわりを持っていて、いかに庶民が近しく感じられるかを常に意識しているそうです。

ジョンソン首相は、トランプ大統領と同じくTwitterをやっています。フォロワーは1,383,591人。トランプ大統領ほど過激なことは呟かず親しみやすさをアピールしています。

まとめ-イギリスの未来を握るボリス・ジョンソン氏が次に下す決断は?-

ボリス・ジョンソン首相は、その言動で誤解されがちですがエリートでとても頭も切れて自身のブランディングがうまい政治家です。イギリスで最も人気のある政治家に選ばれるのも納得です。ブランディングであったとしても、庶民と議会をつなぐ役割を果たしていることに変わりはなく、庶民の声を聞いているからこそここまでEU離脱にもこだわっています。ボリス・ジョンソン首相の今後の動向に注目です。

この記事を書いた人

matto

文部科学省トビタテ!留学JAPAN6期生として2016年に約半年間イギリスのリヴァプール・バースで留学&インターンシップ、観光に関する調査を実施。帰国後はイギリス居住経験を生かし長野県を拠点にインバウンド推進事業や留学推進事業に関わっている。世界遺産検定3級。

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