ローマン・バス(ローマ浴場博物館)の見どころを元住民が徹底解説|バース

ローマンバス

イギリスバースを代表する観光スポット「ローマン・バス」「ローマン・バス博物館」について、元バース住民でローマンバスを3度訪れたことがある筆者が、徹底的に見どころを解説します!

実際に行ったことがある人にしか分からないポイントや情報を写真付きで説明するので、ぜひ参考にしてみてください!

イギリスの世界遺産「ローマン・バス」とは?

ローマンバス

ローマン・バス(The Roman Bath)は、バースで最も人気の観光スポットです。ローマン・バースは、西暦65年頃に作られたといわれ、1世紀のローマ帝国支配時代には温泉、水風呂、マッサージ施設、サウナなどを備えた複合温泉施設として栄えました。この場所はイギリスで唯一、天然温泉が出るということで神スリス・ミネルバ(Sulis Minerva)に祈りをささげる場所としても知られ、当時は多くの人が訪れました。その後、バースは衰退していきますが1880年頃にローマン・バスの遺跡は発掘されました。

古代ローマ人が作った温泉施設の遺跡とそれらに関するミュージアムは国内外から高く評価されており、多くのミュージアムに関する賞を受賞しています。また、オーディオガイドが充実しているので、館内を巡る際は日本語のガイドを聞きながら展示を見ることができます。

ローマン・バスのチケットとアクセス、所在地、所要時間は?

ローマン・バスは、バース市街の中央(アビーチャーチヤード)に位置しています。近くには、バース大聖堂やバース最古ののレストランSally Lunn’sといった観光名所がありバースで最も人が多くいるスポットです。

所在地:Abbey Church Yard, Bath BA1 1LZ

ローマン・バスへのアクセス

ロンドンのパディントン駅からローマン・バスへは特急で90分

バースの玄関口バーススパ鉄道駅からローマン・バスは歩いて6分

ローマン・バスのチケットは大人1人2000円~3000円と高め

ローマン・バスのチケットはオンラインで買うとお得!ただし、たくさん種類があるので注意が必要

ローマン・バスのチケットは、通常大人1人現地で購入すると3000円近くかかります。イギリス屈指の観光地であり保全に莫大な費用がかかるため非常に高額に設定されています。しかし、オンラインでチケットを事前に購入すると約500円安くなります。特に家族チケットの場合は最大で1000円近く料金が安くなるのでおススメです。

現地で購入する場合、人気観光地のため15分~待つときは1時間近く屋根がない場所で待つことになります。確実に行くことが決まっている人は少しでも安く快適に入るためにオンラインで買うのがオススメです。

ローマン・バスのチケット価格は時期と曜日によって変動する

ローマン・バスのチケット価格は、時期と曜日によって最大1000円ほど高くなります。時期は、スーパーオフピークチケット(Super off-peak ticketsfrom £14.40 for Adults)、オフピークチケット(Off-peak ticketsfrom £16.20 for Adults)、スタンダードチケット(Standard ticketsfrom £18.00 for Adults)、ピークチケット(Peak ticketsfrom £19.80 for Adults)の4つに分けられます。

この記事を書いている8月はサマーバケーションなので1年の中で最も高い月の一つです。ピークチケットの価格は19.80ポンド~となっているので、2019年8月は土日に現地で購入すると22.00ポンドもかかります。それに対し、11月12月の平日は寒く観光客も少ないためスーパーオフピークチケットの14.40ポンドでチケットが買えます。11月12月は航空券も安くなる時期なので、できる限り安くローマン・バスを訪れたい方は冬場の平日がねらい目です。

チケットの種類ローマン・バス、ファッションミュージアム、ヴィクトリアアートギャラリーのセット割チケット(オンラインだと10%オフ!)土曜日日曜日の週末チケット(オンラインだと10%オフ!)月曜日~金曜日の平日チケット(オンラインだと10%オフ!)
大人オンライン:22.50ポンド
現地:25ポンド
オンライン:19.8ポンド
現地:22ポンド
オンライン:18ポンド
現地:20ポンド
学生(語学学校生は原則含まれない)、 シニア(65歳以上) オンライン:21.15ポンド(約3000円)
現地:23.50ポンド
オンライン:18.45ポンド
現地:20.50ポンド
オンライン:16.65ポンド
現地:18:50ポンド
子ども(6歳~18歳)オンライン:13.50ポンド
現地:15ポンド
オンライン:13.05ポンド
現地:14.50ポンド
オンライン:11.25ポンド
現地:12:50ポンド
家族チケット(大人2名+子ども4名まで)オンライン:62.10ポンド
現地:69ポンド
オンライン:54.90ポンド
現地:61ポンド
オンライン:49.05ポンド
現地:54.50ポンド
家族チケット(大人1名+子ども4名まで)オンライン:43.20ポンド
現地:48ポンド
オンライン:39.60ポンド
現地:44ポンド
オンライン:34.65ポンド
現地:38.50ポンド

※上記の表は1年の中で最も高いシーズンのチケット価格です。詳細&チケットの購入は以下のサイトをご覧ください(English Only)。

所要時間は1時間ほど!ロンドンからでも半日あれば楽しめます

ローマンバスの所要時間はおよそ60分です。館内全てを歩いて見てまわるのは一苦労ですが、展示物に関する解説をしっかり読まなくても動画や画像で分かりやすく解説されているので大丈夫です。

もし音声ガイドを用いてしっかりするとしたら、およそ90分~120分見学時間はかかります。音声ガイドは丁寧で分かりやすい一方で、一か所ごとの解説が長いためすべて合わせて2時間見ておけば大丈夫でしょう。

ローマン・バスの営業時間は時期によって異なるので要注意!

ローマンバスの営業時間は、チケット代と同様に時期によって異なります。下記の表を参考にしてください。

1月~2月9時30分~17時00分 18時退出
3月1日~4月18日9時00分~17時00分 18時退出
4月19日~4月22日9時00分~19時00分 20時退出
4月23日~6月20日9時00分~17時00分 18時退出
6月21日~8月31日9時00分~21時00分 22時退出
9月~10月9時00分~17時00分 18時退出
11月~12月9時30分~17時00分 18時退出

ローマン・バスの注目ポイントを画像付きで徹底解説!

当日チケットは立派な装飾が施されたエントランスで入手

ローマンバス 広場

ローマンバスの入り口は、バース大聖堂やVisit Bath(観光協会)の建物がある市街中心地の広場にあります。写真左側がローマンバスの建物です。混んでいるときは建物の左側に沿って列ができているのでそこに並んで入れるのを待ちましょう。

チケットは、建物内の豪華なエントランスで購入できます。チケット購入の際に「音声ガイドも借りるかどうか」聞かれるので必要な場合は欲しい旨を伝えましょう。

写真の左から2番目の位置に立っている男性かさらに奥に立っているスタッフが音声ガイドを渡してくれます。渡される際に「どの国の言葉にするか」聞かれるので「Japanese」と答えましょう。

ローマン・バスでは日本語による音声解説が有料で利用できる

この灰色の機械が音声ガイドです。少し古いタイプなのでイヤホンは無く、首からかけて固定電話のように耳に当てて聞きます。音声ガイドは分かりやすい日本語でとても丁寧に解説してくれます。1か所あたり1分前後の解説が聞けるポイントが約20か所~40か所は館内にあるので、全て聞いていると普通に周った場合の1,5倍~2倍の時間がかかります。

タイトなスケジュールで観光する場合はせっかく借りても聞けない可能性がありますが、1時間30分~2時間程度ローマンバス観光に時間を充てられる場合は、ぜひ使ってみましょう!

音声ガイドが使える場所には、このような数字が書かれたボードが設置してあります。水色の番号を押すと音声ガイドが流れるので聞きながら展示を見てみましょう!

音声ガイドはこんな人にオススメ!

・ローマンバスの観光時間が1時間以下しか取れない場合、音声ガイドを聞く余裕はない可能性が高いです。
・ローマンバスの観光時間が1時間以上取れる場合は、ぜひ音声ガイドを借りてまわってみましょう!

ローマン・バスは昔はもっと大きかった!

ローマンバスは、現在みられる場所は全体のほんの一部にすぎません。昔は、お祈りする場所、公衆浴場数か所、サウナ、マッサージルームなど様々なスペースがあり今でいう多目的施設・健康ランドのような施設でした。ローマンバスは、入浴施設であると同時に神に祈りをささげる場所でもあります。神スリス・ミネルバ(Sulis Minerva) に訪れた人々は祈りを捧げました。

博物館の前半に、当時の施設を再現した模型が展示されています。当時の姿を思い浮かべながらこの後の展示を見てみましょう。

ローマン・バスでは歴史的な遺産が数多く発掘されている!

ローマンバスには、発掘時~今日までに見つかった出土品が所狭しと大量に展示されています。その内容は、祈りを込めて温泉に投げ込まれたコインや捧げ物、ゴルゴーン(ギリシャ神話に出てくる醜女の怪物)のレリーフや呪いのタブレット、化粧品やアクセサリーなど様々です。

ローマン・バス博物館の展示は映像が多く分かりやすい!

ローマン・バス博物館の展示は、趣向が凝らされたことで有名です。過去には、イギリスの博物館の中で優れた博物館に送られる賞を受賞しています。展示全編通して多く使われているのが、写真のような映像展示です。

言葉だけでは伝わりにくい歴史上の出来事や当時の雰囲気が、動画によってリアルに再現されています。英語が分からない人でも映像を見れば展示物がどのように使われたのか分かる仕掛けになっています。

発掘されたローマンバス遺跡を上から見てみよう

ローマンバスで発掘された当時の浴場跡は、博物館内で空中歩道を歩きながら眼下に見学できます。ライトアップされた積みあがり敷き詰められた遺跡は、幻想的でありながらもそのダイナミックさに圧倒されます。ちなみに、この見学場所は細く宙に浮いた金網の足場を歩くので、車いすの方や少し高い場所が苦手な方は気を付けたほうがいいかもしれません。ローマンバスには正規のルートとは別に、身体が不調の人や車いすの人用にエレベーター等が整備されています。困った際には遠慮なくスタッフに伝えましょう。

ローマンバスには子どもが学び楽しめるスペースもある!

ローマンバスに限らず、イギリスの博物館や美術館はキッズスペースが日本と比べてとても充実しています。ローマンバスは数ある博物館の中でも特に優れた子ども向けアトラクションがある施設として有名です。館内には子どもが遊べるスペースがあるほか、日によっては工作やお絵かきができる教室が開催されていることもあります。

ローマンバス最大の見どころは中央に位置する大浴場跡(グレート・バス)

ローマンバス

博物館の中央にあるのはローマンバス最大の見どころ大浴場跡(グレート・バス)です。この大浴場は今でも温泉が流れ入っており、冬の朝になると白い湯気が立ち込め現像的な雰囲気になります。

実は、大浴場は20世紀後半まで実際に温泉として利用され泳いだり浸かることができました。ウイルスや病気等が問題になり今は入ることや水に触れることは禁止されています。グレート・バス付近には、常にローマ人の恰好をしたスタッフがうろうろしているので、英語で聞いてみたいことがあれば英語の練習も兼ねて勇気をもって聞いてみましょう!

大浴場跡(グレート・バス)の周りにはローマ時代の皇帝が立ち並ぶ

現在、ローマンバスとして私たちが見ている建物は19世紀に入って注目を浴び始めてから作られたものです。19世紀以降は、バースに住んでいたり観光に来るお金持ち向けの温泉施設として人気を集めました。建物の中心にある大浴場(グレート・バス)の周囲には歴代のローマ皇帝やブリタニア総督像が立ち並んでいます。像は酸性雨によって一部劣化していますが、ローマンバスの横にあるバース大聖堂とセットで撮影すると写真映えするのでオススメです。

当時の技術力が結集されたお湯が流れる水路を見てみよう

バースの温泉は、地下に溜まった雨水が温められて約46℃で地表に出てきます。お湯は今でも出続けており、お湯が流れる様子は博物館内部で見ることができます。お湯が流れる水路は当時の技術力を結集して作られており、流れるお湯はローマンバス内のいくつかの浴場を経由したのち外に流れ出る仕組みになっています。

ローマンバスにはサウナやマッサージルームもあった!

ローマンバスには、サウナやマッサージルームが備わっていました。上の写真は、当時サウナだった空間です。薄く四角い板が積み重なって柱になっていますが、昔はこの上にサウナの床があり今見えている地表面から熱が伝わり温かくなる仕組みでした。ローマンバスでは、ローマ時代に栄えたローマンバスの裏側や隠れた技術力をたくさん見れます。また、当時の様子は右上の画面に表示されており栄えた時代のイメージ動画を見ることができます。

こちらは当時のマッサージルームを再現した映像。置くまで続くマッサージルームの床の中間地点に透明なガラス版が立ててあり、そこに映像を投影しています。ローマンバス博物館の醍醐味は先ほども書いたように、言葉が分からなくても当時の様子が分かり且つ楽しめること。映像が多いので子どもも楽しめます。

ローマン・バスはイギリスで最も楽しい博物館!

ローマンバス

ローマンバスとローマンバス博物館は、子ども~お年寄りまで楽しめる観光スポットです。歴史の偉大さに圧倒されたり、当時の技術者たちの技に驚いたり、オーディオガイドを通してローマンバスの歴史を学んだり、映像展示を通して実際に使われていたころを想像したりと様々な視点から楽しむことができます。入場料は決して安くありませんが、チケット代以上の価値があること間違いなしなので、ぜひバースを訪れた際は足を運んでみてください!

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この記事を書いた人

matto

文部科学省トビタテ!留学JAPAN6期生として2016年に約半年間イギリスのリヴァプール・バースで留学&インターンシップ、観光に関する調査を実施。帰国後はイギリス居住経験を生かし長野県を拠点にインバウンド推進事業や留学推進事業に関わっている。世界遺産検定3級。