ロンドン中心地とイギリスの玄関口ヒースロー空港のちょうど真ん中にある世界で最も有名な植物園「キューガーデン(キュー王立植物園)」。
1759年からイギリス王室によって守られ拡張されてきた植物園は、植物研究の推進にも大きく貢献していて新種の発見にも貢献しています。その功績が認められ2003年には世界遺産に登録されました。
キューガーデンは広すぎるあまり、どこを見てまわればいいのか分からないロンドンの観光地の一つ。
この記事では、アクセス、必ず入っておきたい施設や建造物、レストラン、お土産など行く前に知っていたら5倍キューガーデンを楽しめる情報をお届けします。
キューガーデンのアクセス&営業時間
キューガーデンのチケットは大人が15£、子どもが5£です。Webサイトには記載がありませんが16歳~24歳の若者向けの特別価格もあったので入場時にチェックしてみて下さい。オンラインで購入するとどのチケットも1£程度安くなるので、余裕がある人は以下のページから事前に予約するのがオススメです。
キューガーデンの営業時間は、時期によって大きく異なるので注意が必要です。春~秋シーズンはオープンが朝10時でクローズが午後6時です。 しかし、10月28日以降は閉園時間がどんどん早まります。私が行った11月上旬は閉園が16時15分でした。最も短い時期には閉園時間が3時30分になるので、公式サイトを確認してみてください。
キューガーデンへの行き方・アクセスはバスが便利
キューガーデンの最寄り駅はディストリクト・ラインのキューガーデン駅です。駅からキューガーデンまでは歩いて5分~10分ほどかかります。
電車でもそこまで遠くはありませんが、私のオススメはバスで行く方法です。最寄りのキュー・ロード・ヴィクトリアゲートというバス停は園入り口まで20歩ととーっても近くにあります。キューガーデンの周囲には同じようにキューという言葉がつく名前のバス停が多いので間違えないように気を付けましょう。
キューガーデン公式サイトの園内マップを参考に周り方を解説
キューガーデンにはヴィクトリアゲートとライオンゲートとブレントフォードゲートの3つがあります。メインのヴィクトリアゲート側にカフェやショップ、見どころのパームハウスやテンパレートハウス、パゴダが集中しているので入るときはヴィクトリアゲートから入るのがオススメです。
園内はとても広く、全てのアトラクションを歩いて見てまわるにはおよそ3時間はかかります。
時間が無かったり体力に自信がない人は、園のヴィクトリアゲート側に多くの施設が集中しているのでこちら側だけを巡るのもありな選択だと思います。
もしくは、園内には決められた外周ルートを走っている上の写真のような乗り物があります。入園料とは別料金がかかりますが、外周沿いにある主要なスポットを周ってくれるのでオススメです。
キューガーデンのマップは公式サイトのこちらのページからダウンロードできます。
キューガーデンの見どころ全紹介!
2018年に改修が終わった温室は外も中も絶景
2018年に改修を終えて5年ぶりに一般公開が再開したテンパレート ハウスは、シンメトリックなガラス張りの空間が美しい温室。他の温室よりも希少価値が高いものや絶滅危惧種に登録された植物など、他の場所では見られない植物ばかり。
ハウス内には階段があり、2階に登ると上から温室全体を眺められます。ちょっとした空中散歩感があった楽しいのでオススメです。ただし、小さい子どもは親同伴じゃないと登れないようなので安全に注意して空中散策しましょう!
キューガーデン最大級の温室パームハウスは熱帯ゾーン
パームハウスは園内で最も大きな温室の一つで、中は南国の熱帯のような空間になっています。この建物、ガラス張りですが実はヴィクトリア時代(1830年代~1900年頃)につくられた10年以上前の貴重なガラス建築なんです!最近、改修が終わったばかりのテンパレート ハウスと比べて建築も楽しんでみてください。
パームハウスもテンパレート ハウス同様に2階につづく階段があり、2階からは南国のヤシの木や名前は分からない巨大な日本には絶対ない植物が上から見られます。タイミングが合うと子ども向けの植物講座をやっていることもあるほか、上からミストが降ってきたり蒸し暑かったりと子どもも楽しめる温室です。
ダイアナ妃が建てた温室はサボテンや睡蓮が見事
1987年に故ダイアナ妃によって建てられた温室です。温室内は世界各地の植物に合わせて温度調整がされていて、歩いているだけで世界中を歩いているような気分になれます。温室内にはサボテンや睡蓮などのほかに普段食べている果物の木もあります。
オススメは、入ってすぐのサボテン&多肉植物!世界中のかわいいサボテンと多肉植物が並んでいます。触ることはできませんが、何時間でもベンチに座ってみていられるかわいさ”It’s lovely!”です。
キューガーデンには日本に関係した展示物もある
園内には、日本に関連した展示もあります。この門は、京都の西本願寺の門を精巧に複製したもので1910年にロンドンで開催された日英展示会の際につくられたもののようです。イギリス旅行でたのしいけど少しだけ疲れた心に日本の癒しを与えてくれます。
Treetop Walkwayとパゴダは園全体が上から見える絶景スポット!※冬はやっていないので要注意
テンパレートハウスから歩いて5分の場所にあるのが園のシンボル的存在パゴダ。1762年に建てられたこの建物は上に登って園全体を眺めることができます。ということで、早速登ろう!と思ったら冬は登れないとのこと…
今回訪れた11月上旬は、紅葉はキレイでしたが植物はすでに花が落ち葉も落ちて来ていたので、夏シーズンに訪れるのがオススメです!
「パゴダは入れなかったけど、こっちの高い所に登れるアトラクションは登れるはず!」と思って急いできたTreetop Walkway。残念ながら、こちらも冬季休業でした…地上18メートルの空中散策路に登ると、普段は決して見れない上からの木の姿が見れたり、園内の温室が上から見れたりと絶景&楽しいはず!
キューガーデンのカフェ&レストランはオーガニックで健康的
園内には、レストランが2か所とカフェが2か所あります。レストランは下の写真の建物のほうが少し安めで、上のクリーム色の建物のほうが若干お高めです。
ただ、建物も見どころの一つで白色の外壁が美しいオランジェリーレストランの建物は1761年に建設されたものです。この建物内にお手洗いもあるので、休憩するにはオススメです。
オランジェリーレストランの内装はこんな感じ。
入り口近くのお土産コーナーと併設されたカフェでほっと一息。植物園ということでオーガニックにこだわったメニューになっています。中にニンジンや大豆が入ったロールとケーキ、コーヒーで1,500円ほど。シンプルな味わいで美味しかったです。
キューガーデンにはかわいいお土産グッズがたくさん!トートバッグは2,5£
メインゲートのヴィクトリアゲートの横にお土産ショップがあります。ショップは中と外がありお手洗いと併設した外には植物が、中には本や洋服、イギリス土産が売っています。思っていた以上にかわいく品ぞろえも豊富だったのでイギリスのお土産を買うのにオススメです!
お土産コーナーのレジでは最後に「普通の袋にしますか?それともトートバッグにしますか?」と聞かれます。(※私は聞かれましたが、隣の人は聞かれていないようだったので買ったものの重さや大きさにもよるのかも…?)
トートバッグは2,5£しますが、とってもかわいくてステキなので絶対にゲットしたいキューアイテムの一つです。
ロンドンには他にも行きたい観光地がたくさん!
キューガーデンのテンパレートハウスは、ロンドン市内にあるバッキンガム宮殿と同じグレード1という最もグレードが高い建築物に認定されています。ロンドン市内には王室とゆかり深いステキな観光スポットが他にもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください!